えなさん、年金2000万円問題についてどう思いますか?
老後の生活資金源として「公的年金」を挙げる世帯は一貫して約8割を占める一方、「就業による収入」で稼ぐとの回答が48.2%と調査開始以降で最高に。老後2000万円問題で将来不安が高まった影響もあるとみられます。https://t.co/dkMiZDtrPB
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) November 24, 2019
あれを見て払わなくてもいいなら払いたくないなって思いました。
年金の受給額も減るのに、毎年納付額だけ上がるので、損だと思います。
フリーターの人の中には払わない人もいるので、羨ましいです。
実は、年金は払っていた方が得なんですよ。
なんと、85歳まで生きれば、納付額の200%近くも受給することができます。
また、特にフリーターの人は払っていないと、働けなくなったときや死亡したときに障害年金や遺族年金が支払われなくなります。
最悪の場合、財産を差し押さえられてしまうこともあります。
- 年金制度の概要
- 年金の納付額と受給額
- 年金が払えないフリーターこそ年金を払った方が良い理由2選
- 年金を払いたいフリーターは正職員がおすすすめ
Contents
年金ってどんな制度?
えなさん、年金がどんな制度か分かりますか?
老後の生活資金を65歳から貰える制度です!
実は、年金は公的な保険なんです。
老後にお金が貰えることはもちろんですが、死亡すれば遺族年金、障害を負えば障害年金を受給することができます。
公的な年金は、下記の2つがあります。
- 国民年金(20歳以上の全国民が加入)
- 厚生年金(会社員が加入)
それでは、一つ一つ解説していきます。
国民年金(基礎年金)
年金と言えば、65歳以上になってから貰うものというイメージが一般的ですが、実態は保険と同じです。
国民年金(基礎年金)は下記の3つに分けられます。
- 老齢基礎年金
- 障害基礎年金
- 遺族基礎年金
老齢基礎年金
老齢基礎年金は、65歳以上になったら死ぬまで貰える年金です。
一般的に、年金と言えば老齢年金を指します。
- 20歳から60歳になるまでの40年間の全期間保険料を納めた方
- 保険料を全額免除された期間の年金額は1/2(平成21年3月分までは1/3)
- 保険料の未納期間は年金額の計算の対象期間になりません。
- 最高780,100円(平成31年4月分)
障害基礎年金
障害基礎年金は、病気や怪我などで一定の障害を負ったときに給付される年金です。
- 初診日のある月の前々月までの公的年金の加入期間の2/3以上の期間について、保険料が納付または免除されていること
- 初診日において65歳未満であり、初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと
- 20歳前の年金制度に加入していない期間に初診日がある場合は、上記納付要件は当てはまらない
- 【1級】780,100円×1.25+子の加算
- 【2級】780,100円+子の加算
- 子の加算
- 第1子・第2子:各224,500円
- 第3子以降:各74,800円
遺族基礎年金
遺族基礎年金は、年金受給者や被保険者が死亡したときに、死亡した者によって生計を維持されていた、子のある配偶者と子に給付されます。
- 被保険者または老齢基礎年金の受給資格期間が25年以上ある者が死亡したとき。
- 死亡した者について、保険料納付済期間(保険料免除期間を含む。)が加入期間の3分の2以上あること。
- 780,100円+子の加算
- 子の加算
- 第1子・第2子:各224,500円
- 第3子以降:各74,800円
厚生年金
保険料は、給料によって異なりますので、下記のリンクを参考にしてください。
保険料の計算:日本年金機構
厚生年金も下記の3つに分けられます。
- 老齢厚生年金
- 障害厚生年金
- 遺族厚生年金
老齢厚生年金
老齢厚生年金は、65歳以上になったら貰える年金です。
- 厚生年金の被保険者期間があって、老齢基礎年金を受けるのに必要な資格期間を満たした方が65歳になったとき
- 60歳以上で、老齢基礎年金を受けるのに必要な資格期間を満たしていること
障害厚生年金
障害厚生年金は、病気や怪我などで一定の障害を負ったときに給付される年金です。
- 初診日のある月の前々月までの公的年金の加入期間の2/3以上の期間について、保険料が納付または免除されていること
- 初診日において65歳未満であり、初診日のある月の前々月までの1年間に保険料の未納がないこと
- 【1級】
(報酬比例の年金額) × 1.25 + 〔配偶者の加給年金額(224,500円)〕※ - 【2級】
(報酬比例の年金額) + 〔配偶者の加給年金額(224,500円)〕※ - 【3級】
(報酬比例の年金額) 最低保障額 585,100円
遺族基礎年金
遺族厚生年金は、死亡した者によって生計を維持されていた、妻、子、孫、55歳以上の夫、父母、祖父母に支給される年金です。
支給条件:日本年金機構
- 被保険者が死亡したとき、または被保険者期間中の傷病がもとで初診の日から5年以内に死亡したとき。
- 死亡した者について、保険料納付済期間(保険料免除期間を含む。)が加入期間の3分の2以上あること。
- 老齢厚生年金の受給資格期間が25年以上ある者が死亡したとき。
- 1級・2級の障害厚生(共済)年金を受けられる者が死亡したとき。
年金の納付額と受給額っていくら?
年金がどのような制度か、ある程度分かって貰えたと思います。
でも、実際会社員は強制的に徴収されるのでどうしようもないのですが、払った方が得か損か分からないです。
やっぱり、納付額も上がるし、受給額も下がるし損なんですよね?
年金の納付額
「得か」「損か」を決める前に、納付額がいくらになるのか見ていきましょう。
現在の納付額で20歳から60歳まで支払ったとします。
納付の総額 = 16,410円 X 12ヶ月 X (60歳ー40歳) = 7,876,800円
800万年弱・・・
良い車が買えるし、年金を払わなければ、もっと裕福な生活ができますね。
それは、目先の利益に囚われていますよ。
じゃあ、年金の受給額を見ていきましょう。
年金の受給額
納付の総額が出たので、受給額は納付額以上貰うことができれば得ということになります。
では何年受給すれば、得になるか計算してみましょう。
*今回は国民年金のみの計算です。厚生年金は下記のリンクを参考に試算してください。
計算式:日本年金機構
65歳から受給
得になる受給期間 = 7,876,800円 ÷ 780,100円/年 ≒ 10年2ヶ月
繰り上げ受給(60歳から受給)
得になる受給期間 = 7,876,800円 ÷ 780,100円/年 X (1 – 減額率) ≒ 14年5ヶ月
減額率 = 0.5% x 12ヶ月 x 5年 = 30%
繰り下げ受給(70歳から受給)
得になる受給期間 = 7,876,800円 ÷ 780,100円/年 X (1 + 増額率) ≒ 7年2ヶ月
増額率 = 0.007 x 12ヶ月 x 5年 X 100 = 42%
毎年、納付額と受給額は見直されていますが、概ね75歳当たりで元が取れ、後は長生きすればするほど得になります。
本当ですね!
老後に20年くらい生きる人がほとんどなのに、納付していなかったら損ですね。
一度受給し始めると、増減額率は一生変えることはできません。
年金が払えないフリーターこそ年金を払った方が良い理由2選
75歳で元が取れるなんて思いもよらなかったです。
平均寿命が伸びている昨今、ほとんどの人は年金をちゃんと納付した方がお得です。
さらに、フリーターの方は付加保険料(月額400円)を払うと、さらにお得になります。
それでは、どのくらいお得になるのか解説していきます。
年金は投資として見ても優秀
年金は投資として見ても非常に優秀です。
日本人の平均寿命は、男女で違いますが、大体85歳くらいです。
- 繰上受給額(割合):13,651,750円(173.3%)
- 通常受給額(割合):15,602,000円(198.1%)
- 繰下受給額(割合):16,616,130円(211.0%)
なんだか、民間保険よりも お得ですね。
そうですね。
ただこれは、20歳〜60歳で満額を支払った受給額なので、未納がある場合はここから受給額が減ります。
付加保険料を払うともっとお得
さらに、フリーターの方は付加保険料を支払うと、国民年金の受給額を上げることができます。
- 納付額 = 毎月400円 X 480ヶ月(40年) = 192,000円
- 受給額 = 780,100円 + 200円 X 付加保険料を支払った月数(480ヶ月) = 87,6100円
- 2年で元が取れますし、付加保険料は定額なので、物価の変動に左右されません。
じゃあ、会社員の私も払った方がお得ってことですね!
残念ながら、この制度は国民年金第1号被保険者と任意加入被保険者が対象なので、自営業や個人事業主などのフリーランスやフリーターの方じゃないと受けることができません。
年金が払えないフリーターは免除申請を
ここまで見てきて、年金制度が如何に優秀か分かったと思います。
ただ、フリーターは所得が少ないことが一般的で、毎月16,410円を支払うのは正直きついと思います。
そんな人は免除申請をすると、納付額をいくらか免除して貰うことができます。
免除の承認基準(所得の基準)
免除申請が通る人は、基本的に所得が低い人です。
具体的には、下記になります。
- 全額免除
前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること
(扶養親族等の数+1)×35万円+22万円- 4分の3免除
前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること
78万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等- 半額免除
前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること
118万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等- 4分の1免除
前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること
158万円+扶養親族等控除額+社会保険料控除額等- 納付猶予制度
前年所得が以下の計算式で計算した金額の範囲内であること
(扶養親族等の数+1)×35万円+22万円上記「扶養親族等控除額」「社会保険料控除額等」は、年末調整・確定申告で申告された金額です。源泉徴収票・確定申告控等でご確認ください。
出典:日本年金機構
納付の猶予もあるんですね。
免除した場合の受給額
そうですね。
納付猶予期間は未納とはなりませんが、受給金額が減ることになります。
免除についても、受給資格はありますが、満額貰える訳ではありません。
- 全額免除
平成21年4月分からの保険料の全額が免除された期間については、保険料を全額納付した場合の年金額の2分の1(平成21年3月分までは3分の1)が支給されます。- 4分の3免除(納めた保険料額 4,100円:令和元年度)
平成21年4月分からの保険料の4分の3が免除された期間については、保険料を全額納付した場合の年金額の5/8(平成21年3月分までは1/2)が支給されます。- 半額免除(納めた保険料額 8,210円:令和元年度)
平成21年4月分からの保険料の2分の1が免除された期間については、保険料を全額納付した場合の年金額の6/8(平成21年3月分までは2/3)が支給されます。- 4分の1免除(納めた保険料額 12,310円:令和元年度)
平成21年4月分からの保険料の4分の1が免除された期間については、保険料を全額納付した場合の年金額の7/8(平成21年3月分までは5/6)が支給されます。- 納付猶予制度
納付猶予の期間は、老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金を受け取るために必要な受給資格期間にカウントされますが、老齢基礎年金額の受給額が増えることはありません。出典:日本年金機構
将来貰える受給額が減ってしまうのは、残念ですね。
免除・猶予と未納は雲泥の差
そうですね。
しかし、特にフリーターの方は、免除申請しなければ、働けなくなったときに障害基礎年金を受け取れなくなってしまいます。
- 障害や死亡といった不慮の事態が発生すると、障害基礎年金・遺族基礎年金が受けられない場合があります。
- 障害の場合は初診日(※)、死亡の場合は死亡日の月の前々月までの被保険者期間のうち、保険料納付済期間(保険料免除期間を含む)が3分の2未満の場合
- 初診日または死亡日の月の前々月までの1年間に保険料の未納がある場合は、障害基礎年金や遺族基礎年金が支給されません。
- (※)初診日は、障害の原因となった病気やけがについて、初めて医師または歯科医師の診療を受けた日になります。
- 老齢基礎年金を、将来的に受けられない場合があります。
出典:日本年金機構
また、未納の状態が7ヶ月以上続くと財産の差し押さえが行われるので、支払うか免除申請をしてください。
出典:日本経済新聞
差し押さえがあるなら、年金を払ったり免除申請をちゃんとしないと安心できないですね。
年金が払えないフリーターは正職員になるのがおすすめ
ここまでで、「年金を納付した方が得」ということが分かってもらえたと思います。
それでも年金を払わないという人は、それで良いと思いますが、以下のような方は正社員になることをおすすめします。
- 年金を払いたいけど払えない
- 免除じゃなくて、老後を見据えてなるべく多くの年金を貰いたい
- 国民年金を強制的に支払うことができる
- 厚生年金にも加入することができ、老後資金を最大化できる
国民年金を強制的に支払うことができる
正社員になると、会社が国民年金やその他社会保険料を代わり支払ってくれるので、納付できないことや納付忘れが無くなります。
国民年金をちゃんと払いたい人にはうってつけですね。
厚生年金にも加入することができ、老後資金を最大化できる
5人以上を雇用している事業主は厚生年金に加入しなければなりません。
なので、ほとんどの人が正職員になると厚生年金に加入することができます。
これも国民年金同様、会社が代わりに支払ってくれるので、納付できないことや納付忘れが無くなります。
正職員がおすすめと言われても・・・
ただ、いきなり正社員がおすすめと言われても難しいと思います。
そういう方は、下記の記事をお読みください。
フリーターが正職員になるための方法が書かれています。
また、私の相談してもらっても構いませんし、おすすめの転職サイトもあるので、是非見てみてください。
私は、大学・大学院で心理学を学び、キャリアコンサルタントの資格を取得して都内の人材紹介会社で働いていますので、きっとあなたの役に立てると思います。
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年金が払えないフリーターこそ年金を払った方が良い理由まとめ
えなさん、「年金を払った方が得」だということに納得していただけましたか?
はい!やまがみさんの説明で、年金のこともよく分かったし、これで気分良く年金を支払うことができます。
フリーターこそ年金を納付した方が良い理由をまとめると下記の通りです。
- 年金は保険なので、未納だと障害年金や遺族年金を受給できなくなる
- 平均寿命が伸びている昨今、85歳まで生きれば納付額の200%を受給できる
- フリーターは付加保険料(月額400円)を納付すると満額で96,000円追加受給できる
- 免除・猶予申請を行うことで受給額は減るが、未納扱いではなくなる
このメリットを聞いて
- 納付したい
- 老後資産の最大化を図りたい
という人は正職員になることをおすすめします。
- 国民年金を強制的に支払うことができる
- 厚生年金にも加入することができ、老後資金を最大化できる
フリーターから正職員になるのが不安な方は私に相談してもらってもいいですし、おすすめの転職サイトもあるので、登録してそちらに相談してみることをおすすめします。
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