新卒での就活で挫折してしまい、アルバイトを転々としています。
30代を目前に、「このままずっとフリーターでいいのだろうか」という不安が拭えません。
今から就活するにしても、正直何から手をつけたらいいのかわからなくて、なかなか動き出せません・・・。
新卒の時にどうしていたかって、なかなか覚えていないものですよね。
そもそも就活自体やったことがない人もいるでしょうし・・・。
フリーターから正社員になりたいときはどうしたらいいんでしょうか?
現在、非正規雇用の割合は4割近くになっていて、フリーターであるというのは珍しいことではなくなってきています。
また、中小企業の7割が人手不足とされているので、未経験採用を行う企業も多いですよ。
フリーターからでも就活対策をしっかりやれば、正社員での就職も不可能ではありません。
まずは情報収集から始めてみましょう。
- 正社員になって生活を安定させたい
- 自分にはどんな仕事が向いているのかわからない
- 就活したいけどやり方がわからない
- 就活しているけどなかなか内定をもらえない
Contents
フリーターと正社員で違うこと
正社員のほうが待遇や収入が良いのはなんとなくわかるんだけど、なんだかんだ今の収入で生活できてるし、フリーターでもいいかなっていう思いもあるんです。
漠然とした不安はあっても、今すぐに何かで困るわけではないから決断しにくいのかもしれませんね。
なるほど。ではなぜ正社員を目指すのか、目標を明確にするためにまずはフリーターと正社員の違いについて具体的に考えてみましょう。
主な違いは次の3つです。
- 雇用の継続性
- 収入
- 社会的信用
雇用の継続性
非正規雇用であるパート・アルバイトや派遣などでは、労働契約の期間が定められており、期間満了時に必ず契約が更新されるとは限りません。
また、非正規雇用の仕事で何かのスキルを身につけたり、磨いたりしようと思っても限界があるのも事実です。
フリーターとして年齢を重ねていけば、そういったスキルの少なさや低さ、さらに体力の衰えなども影響し、応募できる求人は減っていくことになります。
正社員には労働契約期間に期限がないので、原則的に定年まで雇われることになります。
就いた職種のビジネススキルも上げられるので、転職することになっても正社員の職歴の方が有利と言えます。
派遣社員とかならイメージありましたけど、パートやアルバイトにも契約期間の終了ってあるんですね。
あまり意識されないかもしれませんが、雇用契約書にも明示されているはずですよ。
5年以上同じ会社で働くと無期労働契約への転換を申し込むことができる「無期転換ルール」というものもあります。
「今の仕事は好きだけど非正規雇用なのが気になる」という人は知っておくと良いかもしれません。
収入
国税庁の平成30年度の民間給与実態調査結果によると、1人当たりの平均年収は次のようになっています。
正社員 | 非正規雇用 | |
男性 | 約559万円 | 約236万円 |
女性 | 約386万円 | 約154万円 |
男女計 | 約503万円 | 約179万円 |
なんと倍以上の差があります。
正社員だと、毎月の給与とは別に賞与(ボーナス)が出ることが多いですし、通勤手当や住宅手当など様々な手当があったり、昇給・昇格の機会があるなど、やはりフリーターと比べて収入が高くなりやすいです。
退職金が支給されることもあるので、生涯収入で考えるとその差は3~4倍にもなると言われています。
実際に数字で見るとすごい差があるんですね!
有給休暇の日数も正社員のほうが多い傾向があるので、適度に休みながらも一定の収入を得られるという安心感も魅力ですね。
社会的信用
ローンを組んだりクレジットカードを作ったりしたいときには、金融機関やカード会社の審査を受けることになります。
正社員なら、安定した収入によって返済が見込めるので審査に通りやすいとされています。
フリーターだと収入が低かったり、雇用が安定していないことから審査に落ちてしまうこともあるようです。
このように、雇用形態は社会的信用にも影響してくるのです。
クレジットカードが作れない。 huluとかprogateとかクレジットカードが必要なんだよな。
— もしも、ニートがプログラマーになったら垢 (@jackmockme9994) October 20, 2019
最近はクレジットカードじゃないと決済できないサービスもあるから、作れないと不便ですよね。
そうですね。他にも賃貸の契約など、さまざまな場面で社会的信用度が低いと困るケースがあるので、気をつけておきたいですね。
- 正社員は労働契約期間が無期限なので雇用が安定している
- 正社員の方が収入が高い
- フリーターだと社会的信用度が低い
フリーター就活のはじめ方:事前準備編
就職活動でまず大切なことといえば情報収集です。
ただ漠然と求人を探していても、どこに応募したら良いのか決められないはずです。
自分はどんなことがやりたいのか、どんな職種があるのかなど、きちんと調べて考えた上で行動していきましょう。
自己分析
自分がどんな仕事に興味があるのか、どんな仕事が向いているのかを考えてみましょう。
就活支援の本やサイトにある職業適性診断を行ってみるのもおすすめです。
職業適性以外にも、自分の強みを知ることができる診断などもあるので参考にすると良いでしょう。
結果によっては今まで知らなかった職種を知るきっかけになったり、自分では気づいていなかった資質が出てくるかもしれません。
自己分析についてはこちらの記事も参考にしてください。
職種・業界の研究
仕事にはさまざまな職種・業界があります。
まず「どんな仕事があるのか」を知ることで、自分がその仕事に興味があるか考えることができ、「どんな仕事をしたいのか」が見えてきやすくなります。
自己分析で使用した職業適性診断で出てきた職種について調べても良いですし、職業図鑑のようなたくさんの職種について見られるものから興味があるものを絞り込んでいくという方法もあります。
フリーターから就職しやすい仕事
正社員での職歴がないフリーターは、正社員から転職をする人と比べて不利になってしまいがちです。
「就職のしやすさ」を仕事を選ぶ参考にしてみるのも一つの手になるのではないでしょうか。
営業職・販売職・サービス職
営業や販売・サービス業では専門的な知識や技術を必要とすることが少なく、未経験でも採用されやすい職種です。
小売店や飲食店でのアルバイト歴がある人は、その経験が活かせることもあります。
介護職・建設職
介護や土木・建設の業界では人手が不足しているので、採用へのハードルが低いと言われています。
しかし、人手不足というのは逆に言えば、全くの未経験から人材を育成していく余裕もないということになります。
職業訓練で研修を受けるなどして、事前に資格を取得していたほうが採用されやすいでしょう。
職種以外でも、例えばベンチャー企業だと「これから自社で人材を育てていく」という方針の企業もあるので、そういうところも狙い目かもしれませんね。
番外編:就活資金
交通費や宿泊費、スーツ一式に書籍代など、就職活動をするには何かとお金がかかります。
試験や面接のために今の仕事を休む場合もあるでしょうから、その分の収入が減ることも考慮しなくてはなりません。
「お金が足りなくなって就活どころではなくなってしまった・・・」という事態を避けるためにも、ある程度お金を貯めておいたほうが良いでしょう。
フリーター就活のはじめ方:行動編
就職したい職種や業種が決まったら、求人を見て気になった企業に応募していきましょう。
そこから書類選考、面接という流れになります。
順番に説明していきますね。
応募する企業を決める
求人サイトなどで、人材を募集している企業の給与や福利厚生、年間休日などの労働条件を見て、自分がしたい働き方ができそうな企業を探します。
高望みしすぎるとマッチしにくいので、その業界での大体の相場を調べておくことも必要です。
また、待遇だけでなく企業理念や会社の展望が自分のやりたいことと合っているか、どんな人材が求められているかもしっかり確認しておきましょう。
履歴書を書く
履歴書を作成する際に、まず全体的な書き方に関して「丁寧に書く」ということを意識してください。
すごくきれいな字が書けなくても、繋げ字や略字を使わず、一画一画はっきり書いていれば読みやすさは損なわれません。
記入漏れの空欄がないか、誤字脱字がないかどうかも大切なポイントです。
書くべき情報を書いていないと真剣さが伝わりません。用意された欄に必要な情報が漏れなく正しく書かれていることが、内容よりも重要視されます。
そして誤字脱字はもちろん、修正液や修正テープの使用跡が残っているのもNGなので、ミスをしてしまったら書き直しましょう。
- きれいな字でなくても丁寧に書く
- 空欄がないように必要は情報を漏れなく書く
- 誤字脱字やその修正跡はNG。きちんと書き直す。
では具体的な書き方を説明していきます。
①日付
記入日ではなく、応募する企業への提出日を書きます。
②写真
街中にある簡易的な証明写真発行機ではなく、写真屋さんで撮影することをおすすめします。
剥がれてしまっても誰の写真かわかるように、裏に名前と電話番号を記載しておくと良いでしょう。
③氏名と連絡先
住所は省略せずに都道府県から書きます。
現住所と別に連絡先住所を記入する欄がある場合、「同上」としても良いですが、もう一度略さずに全て記入するとより丁寧な印象になります。
④学歴と職歴
1行目の中央に「学歴」と書いて、2行目から記入欄に沿って書いていきます。
歴年について特に指定がない場合は元号か西暦どちらで書いても構いませんが、混ぜて書くことがないように履歴書全体で統一しましょう。
中途採用の場合、義務教育については記入する必要がないので、高校や専門学校入学以降の学歴から書くのが一般的です。
学校名は省略せずに正式名称で記入し、学科・コース名まで書いておくのが望ましいです。
特に卒論や研究のテーマが応募企業の職種に関連している場合は、詳細に記入してアピールしましょう。
平成XX年 3月 ○○県立○○高等学校普通科 卒業
平成XX年 4月 ○○大学○○学部○○学科 入学
平成XX年 3月 ○○大学○○学部○○学科 卒業
平成XX年 3月 卒業論文「○○における○○について」
20XX年 3月 ○○高校 卒業 平成XX年 4月 ○○大学 入学 平成XX年 3月 〃 卒業
学歴の下は1行空けて、次は中央に「職歴」と書いて下に続けます。
学歴と同じように歴年の表記を統一し、会社名を省略せず正式名称で記入します。
業務内容も合わせて書いておくと、何ができるのかがわかりやすく印象が良くなります。
在職中の場合は「現在に至る」と記入し、退職日が決まっているならかっこ書きで添えておきましょう。
最後に右寄せで「以上」と書きます。
平成XX年 X月 スーパーマーケット「○○ストア」 アルバイト入社 ーーーーーーー レジ打ち、品出し、在庫管理を担当 平成XX年 X月 スーパーマーケット「○○ストア」 退社 平成XX年 X月 レストラン「○○キッチン」 アルバイト入社 ーーーーーーー 厨房にて調理と発注を担当 ーーーーーーー 現在に至る(平成XX年X月X日 退職予定) ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上
平成XX年 X月 「○○ストア」 入社
平成XX年 X月 「○○ストア」 退社
20XX年 X月 「○○キッチン」 入社
ーーーーーーー 現在に至る(20XX年X月X日 退職予定)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上
当たり前のことですが、嘘の経歴を書くのはいけません。
マイナスイメージになりそうな部分があっても、経歴だけで採用が決まるわけではないので、事実をそのまま書くようにしましょう。
⑤志望動機
右側の欄は履歴書の種類によって内容や記入スペースの割合が異なりますが、主に志望動機を記入するようになっています。
志望動機を書くときのポイントは、応募する企業についてよく調べることです。
企業のホームページを見るだけでなく、扱っている商品を実際に見に行ったり、業界内の企業の勢力図が見られる「業界地図」で同業他社と比較したり、とにかく情報をたくさん集めましょう。
説明会などに行ける機会があれば積極的に参加して、実際に働いている社員の方に話を聞くというのも効果的な方法です。
集めた情報をもとに、その企業のどこに興味を持ったのか、自分のどんなところがその企業に合っていると思ったのか、できるだけ具体的に書いていきましょう。
企業について大きな興味を持って深く調べていることが伝われば、志望度の高さが大きく評価されます。
調べれば例文やテンプレートはたくさん出てきますが、参考程度に留めておき、なるべく自分の言葉で書いたほうが熱意がより伝わります。
説明会で聞いた話など、一般的には知られていないような情報にも触れることができれば、さらに他と差をつけることができるでしょう。
ちなみに・・・
志望動機など自分で考えて書く文章は、別の紙に下書き・推敲して内容が確定してから清書することをおすすめします。
書いた文章は数回読み直しておかしい部分がないかチェックしましょう。
音読してみると違和感がある部分を見つけやすいですよ。
また、履歴書は面接対策でも使うので、提出する前にコピーを取っておきましょう。
丁寧な字で書いているか
記入漏れ、印鑑忘れ、写真の貼り忘れはないか
誤字脱字、または修正の跡はないか
日付は提出日になっているか
氏名や住所などの個人情報に間違いはないか
学歴・職歴の書き方は合っているか
志望動機など、自由記入欄の文章におかしなところはないか
コピーを取ったか
折れたり汚れたりしていないか
提出後に悔いが残らないよう、しっかり確認しましょう。
面接対策
フリーターが正社員の採用面接を受ける際に最も聞かれる質問が「なぜフリーターをしていたのか」です。
今まで正社員で働いてこなかったわけですから、これから正社員としてちゃんと働いていけるのか、採用担当者の立場からすると疑問を持たざるを得ません。
そういったマイナスイメージを払拭し、正社員として仕事をするにあたって問題のない人材であることをアピールする必要があります。
- 実現したい夢があり、両立のためには時間の融通が効くアルバイトのほうがよかった(年齢や経済的な理由から正社員を目指すことにした)
- 家庭の事情などにより正社員での就職ができなかった(今は正社員で働くことができる環境になった)
このように明確な理由がある場合は、その経緯を説明すれば納得してもらえるでしょう。
一方、伝え方に悩んでしまうのは、
- やりたいことが見つからなくて、なんとなくフリーターになった
- 新卒時の就職活動で内定まで至らず途中で諦めてしまった
というような理由です。
このまま理由だけ話すと、印象が悪くなるのは明らかですよね。しかし嘘を伝えるわけにもいきません。
ネガティブな理由でフリーターになったのだとしても、「このままではいけない」という心境の変化があり、フリーターになった時点とは考え方が違っていることをきちんと説明しましょう。
「フリーターとして仕事をしていくうちにもっと責任のある仕事にも取り組みたいと思った」
「実際に働くことで自分のやりたいことを見つめ直すことができ、新卒時よりも熱意を持って企業研究に取り組むことができた」
など、今は前向きな気持ちで正社員を目指していることが伝われば、マイナスイメージのまま終わることにはならないでしょう。
面接では他にも、履歴書に記入した内容をもとにさまざまなことを聞かれます。
コピーした自分の履歴書を見ながらどんなことを聞かれるか想定し、回答を用意しておきましょう。
自分の回答に対して「それはなぜか」ともう一段階踏み込んだ回答まで考えておくと、実際に面接で聞かれたときにスムーズに答えられるはずです。
転職サイトの利用
就職活動を行っていくうえで、自分の力だけではうまくいかなかったり、効率が悪いと感じたりするのであれば、転職サイトの利用をおすすめします。
求人の紹介から履歴書添削・面接対策まで、プロのサポートを受けられるので採用率が格段に上がります。
フリーターの就職に特化したエージェントもあり、書類選考なしで面接が受けられる求人を紹介してもらえたりします。
少しでも早く正社員になりたいと思っている人は、こういった就職支援サービスを活用していきましょう。
フリーターが転職サイトを利用するメリットについてはこちらの記事を参考にしてください。
フリーター就活のまとめ
- 自分がやりたいことをしっかり考える
- 就職したい企業のことを徹底的に調査する
- フリーターから正社員を目指すようになった心境の変化を真摯に伝える
- フリーターの就職に特化した就職エージェントを利用する
フリーターに対応してくれるエージェントがあるんですね。
経歴に自信がないので就活しても無駄なんじゃないかって不安だったんです。
でもこれから自分のやりたいことを改めて考えてみて、挑戦していきたいと思います。
私も転職活動中のことを思い出して、なんだか感慨深くなっちゃいました。
正社員目指して頑張ってください!
フリーターであるということをあまりネガティブに捉えすぎずに、自分の良さをしっかり企業にアピールしていってくださいね。
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