仕事で怒鳴られる,辛い毎日を過ごしているあなたに知ってほしい真実

キャリアコンサルタントの業務には転職支援というものがあるのですが、皆さんの転職をお手伝いするためにお話をお伺いしていると、

どうも過去に「職場で怒鳴られたこと」がトラウマになっていたり、ひどい怒られ方をしたことがきっかけで職場の人と上手くいかなくなり退職をしてしまう方が多いようでした。

今回は、職場における指導の仕方、「怒鳴られ方」について考えて行きます。

たった一回怒鳴られただけの体験が、その後の人生を大きく変えてしまうこともあります。仕事をしている以上ある程度注意を受けることは致し方ないことですが、注意のされ方次第では心に大きなダメージを負ってしまうことがあります。

自分自身で立ち直ることができる人ばかりではありません・・・。

退職や転職をすることで忘れられることばかりでもありません・・・。

ですが、皆さんには知っておいてほしい「真実」があります。これを理解しているのといないのとでは、怒鳴られた時の心のあり方がまるで違います。

「大声で怒鳴る」行為ですね。

怒鳴るというのは、受け手に酷い精神的苦痛を与える行為です。

「叱る」「注意する」ということと「怒鳴る」ということは全くの別物です。

仕事上の指導の仕方として、同じ種類の行為と勘違いしている人もいますが、大きな声を出すというのは相手を威圧・威嚇する行為ですから、全く性質の異なるものです。

言うなれば、「体罰」に近いですね。

また、パワハラが原因で退職した従業員が、会社や元上司に対して慰謝料等の損害賠償請求をするような事例も増えてきたため、心当たりのある会社や役職者もだいぶ気をつけるようになったのではないでしょうか？

動物の鳴き声と同じなんですよ。

感情が昂ぶって荒げた声というのは、相手に「何かを伝えよう」という意思を持った人間の言葉ではないんですよ。

こう考えていただければ、わかりやすいのではないでしょうか。

どこで、どんな犬に、どのように吠えられましたか？

吠えられたあと、どんなことを考えました？

びっくりしたのに、あまり覚えていないんですね。

では、過去に仕事で怒鳴られた時の記憶はどうでしょう？

では、なぜ職場で怒鳴られた体験は、えなさんの中に記憶として定着しているか、わかりますか？

これが怒鳴り声の「真実」なんです。

えなさんを怒鳴った、かつての上司の言葉は「ただの動物の鳴き声」だったのです。こう考えれば気が楽になったのではないでしょうか?

『今日は他所の家の犬に吠えられたなぁ・・・』

ぐらいに思えるようになれば完璧です。

極端な例え話に思えた方もいるかもしれませんが、「怒鳴る」という行為はそれだけ悪質で、こちらが気にとめる必要すらない最低の叱り方であるということを覚えておいてください。