転職

【転職希望の20代向け】エージェントを見抜くポイントと心構え!

えな
えな
やまがみさん、私のように20代で転職経験が2回もあり、調理職から未経験の事務職にキャリア・チェンジしようとしている人を転職エージェントはどのように支援してくれるのでしょうか?
やまがみ
やまがみ
それに回答する前に、企業の立場から、採用活動をどのように進めているかを考えてみましょう。優秀な人材を採用するために各社はいろいろな方法で応募者探しをします。それぞれの方法の長所・短所は下の表のようですね。
募集方法 長所 短所
ハローワーク 無料 概して応募者の質に問題有
新聞など紙媒体の広告 多くの人の目に触れる 要件不適合の応募が多い
WEBサイト(リクナビ等) 若手の利用度が高い 確実に採用できる保証無し
転職エージェント 一定以上の質が見込める 一名当たりの採用費が高い
社員等の紹介 応募者の人柄が予め分かる 必ず応募があると限らない
やまがみ
やまがみ
転職エージェントを使って1名採用すると、企業はその方の理論年収の30~35%程度を報酬として支払います。つまり、年収300万円の人を採用すると約100万円支払うわけです。

それだけの報酬を支払うのですから、企業としても転職エージェント、ひいてはそこから紹介される候補者への期待は自ずと高くなります。「敵(企業の期待値)を知り己を知れば、百戦危うからず」です。相手の心中も察しながら、転職エージェントの活用方法を考えていきましょう。

えな
えな
「企業の期待値を考える」という視点は全くありませんでした。確かに、相手が何を望んでいるかを考えて行動することは大切ですよね。これまでレストランで接客してきたときに考えていたことと同じです!

転職エージェントは、どこも同じ?

リクルートエージェント、DODA、エン・ジャパン、パソナキャリア、マイナビエージェントなど大手をはじめ中小のものまで含めると現在は1,000社以上の転職エージェントがあると言われています。

この中から貴方、特に20代の方にピッタリのエージェントを探し出すのはほとんど不可能と言えます。更に転職エージェントの良し悪しは企業というよりも、担当してくれたキャリアアドバイザー次第というのが実情です。

やまがみ
やまがみ
かつて米国では生涯に必ず持つべき友人がいる、それは医者と弁護士と銀行家だ、と言われました。最近では「キャリアアドバイザー」も追加されるようになりました。

つまり転職をする「その時」だけの付き合いではなく、友人として生涯付き合えるようなアドバイザーを見つけることができれば最高なのです。日ごろから転職エージェントを訪問したり、電話で話したりして相性の合いそうな人を探しておくことが大切です。その「友人」がいざというときに貴方を助けてくれます(勿論、相手は商売ですけれども)。

転職エージェントに期待できる支援は?

では、転職エージェントはどのような面で貴方を助けてくれるのでしょうか?

  1. 貴方の生き方や価値観のふりかえり(キャリアライフライン等を使って)
  2. キャリアの棚卸と強み・弱みの把握
  3. 将来のキャリアプラン作成
  4. 履歴書・職務経歴書・その他サポート資料の作成
  5. 貴方の価値観やキャリアプランから考えた、業界や個別企業のマッチング
  6. 貴方に個別企業の紹介並びに企業へ貴方を推薦
  7. 面接日時の設定
  8. 模擬面接、想定問答の練習
  9. 採用条件、入社日の交渉
  10. 前職を円満退職するための方法
えな
えな
へえ~、随分たくさんのことについて支援してくれるんですね。私は6番から9番くらいまでしか想像していませんでした。
やまがみ
やまがみ
そうですね。最近は退職交渉を行う会社もありますが、転職エージェントを使えばどうやって退職を切り出せばよいのかなど助言してもらえますね。

企業が転職エージェントに支払う報酬は決して安くありません。企業としてはエージェントから紹介される応募者に対しては当然「応募書類はきちんと書かれているだろう」「当社の必要要件を満たした応募者であろう」という期待をします。

更には「当社の戦力として活躍できる人物ならば良いが・・・」と期待が膨らみます。期待が大きい分、万一それを下回った時の落胆が大きいのは皆さんもご承知の通りです。

つまり転職エージェントを使う際にはエージェントと協力して貴方自身がしっかり準備することが欠かせません。

転職エージェントを使う際の注意点

転職エージェントがすべきサービスの内容を見て、少なからぬ方がえなさんと同じように感じたのではないでしょうか。

確かに最近の転職エージェントの中には売上を最優先にするあまり、先に示した1~5番の項目を実施しないところもあります。そもそもキャリアアドバイザーの中には1~5番のサービスを提供する力量のない人もいると言わざるを得ないのも実情です。

もし担当となったアドバイザイーと相性が合わなかったり、相手が自分ファーストで貴方の話をしっかり聞いてくれないと感じたら、思い切って担当替えを依頼してください。

転職は人生で一回だけとは限りません。次回の転職の際にも支援してもらいたいと思えるようなキャリアアドバイザーと若い時に巡り合えたら、それは貴方の「宝物」です。その人には是非本音を話してください。嘘や誇大・過小な表現はアドバイスの質を鈍らせます。

貴方は「桃太郎」です。言葉は悪いですが、キャリアアドバイザーは「お供の犬、猿、雉」だと思ってください。どこに向かって、そこで何をしたいかを最終的に決めるのは貴方自身です。その最終目的を達成するために貴方を支援してくれるのが彼らです。転職エージェントを使いう際にも、貴方の主体性を見失わないでください。

まとめ

  1. 一生の友人にできるようなキャリアアドバイザーと巡り合えたら、それは貴方の「宝物」です。
  2. キャリアアドバイザーに期待してよい支援項目は意外にたくさんあります。担当になったアドバイザーに上記10項目を見せて「これだけお願いします」と言ってみてください。その反応で相手の力量が分かります。
  3. キャリアアドバイザー任せにしないで、主導権は常に貴方が持ちましょう。アドバイザーの仕事は「アドバイス」です。

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